Dhaulagiri-1(8,167m)はNepal Himalaya西に位置する世界第7位の高峰、1960年スイスの登山隊により北東稜から初登頂された。スイス隊はヒマラヤ登山史上、初めて軽飛行機ピラタスポーター(ターボプロップエンジン搭載の山岳用飛行機)を活用して5,700mの北東コル(鞍部)に登山隊の荷揚げをおこなった。

1975年、私たちは、Dhaulagiri-1の南に落ち込む巨大な柱状岩稜からの登攀を行なうべく、登山隊を編成して挑んだ。第2キャンプまで登攀は順調に進められたが、大雪による雪崩により、若いメンバー二人とシェルパ3名の命を失い、登山は中止された。

1978年再度、挑戦する事となり、第1次隊メンバー5名が中心となり、第2次登山隊が編成された。登山許可の取得を含め1ヵ年間の準備をして出発した。登攀は今までに経験した事の無い困難な山であったが、5月10日.11日に頂上に立てた。しかし、今回も1名の隊員を失う壮絶な登山となった。

キャラバン、ダウラギリ登攀のルート図及び英文レポートは登山隊報告者から転載させていただきました。