(08/12/06 e-mail)

10日間、オーストラリアで遊んできました。
夫婦二人とも初めてのオーストラリアです。
期待どおり沢山の動物との出会いに感激です。
カンガルー、ワラビー、コアラ、エミュー、スタンピーなど。特に正式な名前は知りませんが、尾が短くうろこが美しいトカゲのスタンピーはとても可愛いく何時間でも見ていたかったくらいでした。最近開通したトレッキングルート、全長90キロのグレートオーシャンウォークでは2日間で30キロほど歩きましたが荒々しい海岸を堪能しました。ここではアザラシにも出会えました。
さてクライミングはアラプリーズ、グランピアズ国立公園、マウントバッファロー国立公園の3ヶ所でグレード20くらいの易しいルートを中心に登りました。ナチュラルプロテクションでのスリリングなフェースルートが多くオーストラリアクライミングらしさを体感できたような気がします。オーストラリアには、まさにクライマーの心を呼び戻せるルートが数多くあったのです。もしも次回行くことがあったらもっとたくさんのルートに触りたいものです
今回は短い期間で、盛りだくさんと言う感じでしたが、いつかじっくり旅したい土地に感じました。

(08/11/07 e-mail)

腕の筋肉がまだ少し痛いので、傾斜の強くない岩をテーピングして登っている。甲府の幕岩、沢井の池田フェース。5.11aをぎりぎりのリード。近所の山を歩くときは目が乾きやすいのでサングラスをかけ、忘れてはならない鈴とストックを持ち完全武装で出かけている。
さて短い期間だがオーストラリアに出かける。ハイキングにクライミング、カンガルー見物などなど。アラプリーズ、グランピアズ、マウントバッファロー、行ってみたい場所は色々あるけれど・・・今の調子だと難しいルートにはトライは出来ないだろう。しかし赤くツルツルの岩を触っていれば良い気分転換になるだろう。また広大な景色を眺めていれば次の目標も明確に見えてくるかもしれない。


(08/10/14 e-mail)

ブラックジャックより凄い顔、ランボーより傷だらけの身体。まさにボロボロ。
まだまだ治療には時間がかかりそうだ。しかし少し自転車に乗りだした。また少し岩に登りはじめた。まるで何度負けても戦い続けるボクサーのようだ。体はついてこないのに気持ちだけが・・・。「登りたいから登る」執念でも未練でも意地でもない。それでも・・・時々考えてしまう。人は何時か下に向かって降りなければならないのか。せっかく素晴らしい目標が見つかったのに、それがまた遠のいた事だけは悔しい。
鈴を持ってハイキング。日本カモシカが出てきただけで心臓が止まりそうになる。林道で栗を見つけただけで緊張する。しばらくはトラウマになりそうだ。

10月15日発売の雑誌「岳人」にキルギスクライミングの報告、10月20日の夜にNHK「白夜の大岩壁」の再放送があります。メディアに登場する最後の昔の顔?です。機会があったら見てください。
 
栗


(08/09/25 from EVERNEW OD Div.)

山野井氏より24日に退院との連絡がありました。
山野井通信も届きました。(下記)

(08/09/25 e-mail)

ご存知の方も多いと思いますが、9月17日の朝、熊の攻撃に遭いました。
たぶん熊の親子の方が先に僕の存在に気がついていたと思います。そこを下を見ながらランニングしていた僕が突進するようなかたちになったので彼女の怒りをかったのでしょう。
右腕は筋肉を損傷し20針くらい縫いました。顔は眉間の上から鼻にかけ70針ほど縫い現在でも大きく腫れています。
残念なのは2ヶ月後にオーストラリアクライミングを考えていたのに最も大切な腕を痛めてしまった事です。そでも・・・生きている熊に触れられるなんて・・・感動、言葉が適切ではないと思いますが、貴重な体験をしたような気がします。
野生動物を嫌いにもなっていません、また山のへの興味も失っていません。僕は回復したら岩に登り、山に登りそして自然を満喫することでしょう。

(08/09/01 e-mail)

キルギスでの50日間の旅を終え帰国しました。出発前から考えていた山や岩がほぼ登れたので満足しています。
前半はキルギスの東、ハンテングリ、標高7010mです。いきなりヘリコプターで4000mのベースキャンプに入ったのは少々きつかったですが、2週間後には強風と言うよりも嵐のような天候のなか無事に登頂に成功しました。易しい一般ルートとは言え、まともな順応運動をしなかったためか登頂後はバテバテで2日間は食べては寝てを繰り返すしかありませんでした。しかしこの久しぶりの低酸素体験から、少しはまだ体が動けると自信がついたので来年の春くらいにアルパインスタイルでヒマラヤの壁に再び挑戦しても良いかなと漠然と思ったりしていています。

後半はキルギスの西に位置するカラフシンはアクスウ谷でのビックウォールクライミングでした。この土地は専門誌「岩と雪」1991年にカラー写真で紹介されましたが、そのころから気になっていました。
リンゴとドライアプリコットを食べながらの長く暑い2日間のキャラバンで大岩壁に囲まれたベースキャンプにたどり着きました。
最初に登った山はロシア正教100周年峰と言う一風変わった?山名ですが岩自体は素晴らしく標高差1300m、実に38ピッチの登攀、下降にも30ピッチも必要でした。グレードも5.10を超えることがなかったのでオールフリーです。これだけ長いとテクニックよりもパワーの重要性を痛感する登攀でした。
カラフシンではもう一本、その名はセントラルピラミッド。こちらは悪天候のため稜線までの易しい40メートルほどを残し下降したので完登とは言えませんが良質の花崗岩に充実した時間を過ごせました。こといらはグレードが高く6a以上が10ピッチもありました。

さてハンテングリはソ連時代に一般外国人に開放された時は日本からも多くの登山者が向かいましたが今は人気がないようで、今年も日本からは僕らだけでした。現在ではヒマラヤの易しい山の方が人気が高いのでしょう。カラフシンの方は情報の少なさからか日本のクライマーは挑戦しませんでしたが、今後強いクライマーたちが訪れる可能性を十分に秘めた素晴らしい土地だと感じました。
 


(08/06/28 e-mail)

残念ながらスナップエンドウは残ったままですがイチゴの収穫も終わり旅に出ます。中央アジアのキルギスタンに50日間ほど行ってきます。今回は二つの目標を持っていて高所登山とビックウォールクライミングです。
今年は残雪が多いことは知っていたが、高所登山の方はマッターホルンのような美しい形をした7010mのハンテングリ。易しい一般ルートからの登りですがギャチュンカン以来6年ぶりの7000mの山。高所でどのように体が動くか確認したいと思っています。うまく高所順応が出来て、のんびり景色を楽しむくらいの余裕があったら来年考えているヒマラヤに繋がるかもしれません。以前でしたらハンテングリ北壁ソロなど大胆な計画ができたかもしれませんが、現在の能力では仕方ないでしょう。
ビックウォールはキルギスタンの西に位置し4000m級の山が連なるカラフシン谷と言う場所に入る予定です。そこには600mくらいから1000mくらいの岩壁がいくつもありロシアのクライマーを中心に素晴らしいクライミングが行われています。日本のクライマーは情報収集の難しさからか挑戦していないようです。グリーンランドのオルカでは随所で人工に頼ってしまったので、オールフリーで登れそうな岩壁を見つけ挑戦したいと思っています。
「昨年よりも成長したものを」と43歳になっても向上したい気持ちは維持しているようです。
 


(08/06/15 e-mail)

我家は今、大変なことになっている。
拾ってきた150匹以上のオタマジャクシが急に食欲旺盛になり、いくら菜っ葉を与えてもすぐに食いつくしてしまう。ついでに足が生えはじめている奴が出てきた。 また、いつ窓の内側に卵を産みつけたのか知らないが、カマキリが生まれてしまい、家の中には沢山の子供カマキリが勝手に歩き回っている。
また、グリーンランドのビックウォールのテレビが賞を取ったので授賞式に出なくてはならず、何年かぶりに往復2時間もかけ服を買いに行き、しまむら、ユニクロ、リサイクルショップを駆け回り合計9000円の出費で二人分の上下をあわてて揃えたのだ。さらに、梅の木に掛けてあった巣箱に今になってヤマガラが出入りをはじめ、梅の収穫ができなくなってしまった。
さて明日からは、この夏に行くキルギスタンクライミングのため、高度順応として富士山に2日間ほど行かなければならない。
我家は色々忙しく、また大変だ・・・。


(08/05/18 e-mail)

天候が悪い日が続いたので近所の岩も濡れてしまい、フリークライミングも出来そうもないので、久しぶりにのんびりと雪山を歩いた。
今年は残雪が多いことは知っていたが、5月中旬になっているのに八ヶ岳の赤岳から硫黄岳の縦走路には雪がたっぷりあり、楽しい1日を過ごさせてもらった。
八ヶ岳の4日後には富士山の強力の仕事をしているときから気になっていた数年に1度形成される頂上火口の幻の氷を目指した。
アイスクライミングの道具をザックに詰め込み、だらだらと山頂へと向かった。雪の多さ、ここ1ヶ月間の気候を考えるとチャンスがありそうな気がした。氷が完成していれば高さは100メートルくらいあるはずだ。西風をまともに受けながらも4時間後には積雪期250回目?の富士山の頂に到達。ワクワクしながら火口を覗く。
しかし・・・期待は見事に裏切られてしまった。岩は乾燥し氷のかけらも存在していなかったのだ。少し予感はあったのだが残念無念。また幻の氷となってしまった。せっかく登攀具を10キロ近く担いできたので、それらを身につけ記念撮影?いやカタログ用?広告用?とりあえずポーズを決め写真をたくさん撮りだらだらと下山した。
 


(08/04/15 e-mail)

先日、海外登山研究会への参加とクライミングを楽しむため北海道に行きました。札幌に入った日は、ダウンジャケットに使い捨てカイロを用意してきたのにビックリするくらい温かく、奥多摩よりも気温が高かったです。
2日目 小樽の赤岩。何故か建築関係者が着用する服のまま登るクライマー、今年で70歳になるベテランクライマー、それに有名なプロスキーヤーの3人に僕たち夫婦を加え海を見ながら歴史ある岩を登りました。
3日目 今年サミットが行われる洞爺湖近くの義経岩。5.11bまでしか登れなかったけれども小さい岩ながら面白そうなルートが数多くありました。
4日目 研究会に参加。ここ2年ほど講演など人前で自分のクライミングを話すことは極力避けてはいましたが、他の報告者を含め熱心で有意義な時間を過ごすことができました。
5日目 研究会の2日目。登山用の食料等の話が行われた。今回で北海道の旅は5度目ですが、その日の午後、初めて北海道でラーメンを食べることに成功しました。
6日目 支笏湖の食堂でヒメマスを御馳走になった後、千歳空港に向かった。チェックインする頃には両手は色々な方からいただいたお土産で一杯でした。昨年の沖縄もそうですが短いながら幸せな旅になったのです。

追伸 グリーンランドクライミングのテレビが4月17日の深夜と6月30日の午前に再放送するようです。
 


(08/03/15 e-mail)

奥多摩もスギの木からは煙が出ているように花粉が飛んでいる。
眼を取り出してタワシで洗いたいくらいだ。また恐ろしくて林道のジョギングも出来ない。もう春なのだ。雪山シーズンも終わりということだろうか。
数日前 谷川岳幽ノ沢を悪天候のなか登った。思っていたほど難しくはなかったけど稜線に抜けたころには寒さのため手の感覚を失ってしまった。そろそろ氷や雪の山に行くのは止めなければと思う。後1カ月は雪山を楽しみたいのだが手足の状態を考えると。ここは我慢して温かい岩のほうに気持ちを切り替えるべきだろう。
山、足湯、山、足湯、山、温泉、山、温泉と繰り返していた日々も終了だ。ここ2ヶ月半だけで北アルプス、南アルプス、谷川岳などなど9回ほど色々なルートに挑戦した。完登したのは5回。まだまだテクニックはそれほど向上したとは思えないけれども、気持ちは強く維持していたし身体も厳しい状態にも耐えられるようになってきた気がする。
もう少し能力が上がったら再びヒマラヤでクライミングを考えてみても良いかもしれない。めちゃめちゃ難しくなくても良いから、奇麗であまりクライマーが挑戦したことのない7000メートルくらいの山を探し、アルパインスタイルで軽やかに挑戦してみたいものだ。  
 


幽ノ沢V字左ルート

(08/02/22 e-mail)

ここ2週間で4回もアイスルートに行っている。
疲れ気味だし手足は少々痺れている。クライミングギアや服を乾かしたと思ったら再び出かけるようなペースだ。それでも次から次へと登りたいルートが頭に浮かんでくるので仕方がない。また雪山シーズンもそんなに長くないから今楽しんでいなくては時間がなくなってしまう、そんなことを考えてしまうと出かけてしまう。 力不足だったり時間がなくなったりと2本のルートは登りきることは出来なかったけれども、ぎりぎりまでは楽しんだ。これらは来年再び挑戦しても良いだろう。
完登したルートは山深さや技術的なものが全く違う。 1本は群馬の西上州。行者返しの滝。車から降りて何と歩くこと20秒でルートを始められる近さだ。温暖化の影響か最近はあまり凍らないらしいが120mほどの技術的に楽しめるアイスルートだった。はたして来年も凍ってくれるだろうか。
もう1本は谷川岳の一ノ倉沢、烏帽子大氷柱。日本の登攀史において重要なルートだ。こちらは深雪に苦しめられ8時間も歩いてやっとアイスルートにたどり着いた。経験豊かなパートナーのおかげでこの有名なルートも安心しながら登攀を味わえた。
さて3日後から北アルプスの穂高の登攀に6日間も行ってくる。


(08/01/24 e-mail)

この冬もいくつかの目標を設定しているが、風邪などで体調を崩して良い成果はあまりない。しかし大きなクライミングではないけれどもトレーニングとして易しめの場所でいくつか登っている。瑞浪の岩では規模が小さいながらも2日間で5.10クラスのクラックを比較的楽に10本近く登った。
アイスクライミングは南アルプスなどで登っているが昨年よりも自信を持って動けるようになってきた気がする。技術的な進歩は緩やかではあるが感じる。だが全体的なパワーが向上しないのでもっと走ったり、一般的な山をたくさん登らなければならないかもしれない。とりあえず全ての分野の数をこなさなければ。

追伸、NHK取材班の方が書いた「白夜の大岩壁に挑む」が今月末に発売されます。 テレビ映像などでは解りづらかった部分も紹介されているかもしれません。 機会がありましたら・・・




カモシカ