緊急報告

2002年10月21日  from EVERNEW OD div.

この秋、ギャチュンカン(7,985m)北壁の単独での登攀を予定していた山野井氏は、予定していた壁の状態が余りにも悪く、昨年スロベニアチームが初登攀した北西壁に変え、妙子夫人と二人で取り付きました。

7,500m付近からは山野井氏が単独となり登頂いたしました。しかし、下山途中に嵐に遭遇し、雪崩でザイルが使用できなくなるなどのアクシデントが続き、下山は難渋を極めました。8日現在頂上付近にいる二人をベースから確認できて以来、数日を経ても戻ってこないため、ベースでは遭難と判断し、カトマンズに連絡を入れました。数日後ベース撤収のために再び戻ってきたポーター等がベースに着いた時に二人が生還いたしました。早速チベットからネパールに入り、応急処置の後、18日に日本に帰国しそのまま入院いたしました。

二人とも手足に重い凍傷を負っていますが、元気でおります。暫くは入院を要し、経過を見る必要があります。
ご心配をお掛けしましたが、ここにお二人が無事に帰国いたしましたことをご報告いたします。

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