今、のんびりと病院で寝てます

2003年2月12日 手紙

2月11日 今、のんびりと病院で寝てます。今日は休日ですが雨なので山ヤの見舞い客が来るかもしれません。昨日は外出し近くの公園に散歩に出かけました。そこで木の枝で懸垂を挑みましたが、ぶら下がることもできませんでした。ショック、ショックです。
小学生の時から懸垂ができなかったことは過去に一度も無かったのに……。これは岩遊びは、かなり遠い話になりそうです。ビスターリ、ビスターリとリハビリです。

1月は足の手術や朝日スポーツ賞の授賞式などに行き少し変化のある生活でした。朝日スポーツ賞は私の長年のアルパインクライミングの業績にたいしてのようです。授賞式当日はカゼのため熱があり楽しくもあり苦しくもある日でした。そして先日、今度はギャチュンカン北壁の登攀にたいして第7回植村直己冒険賞が私と妙子ペアが選ばれました。なかなか一般には理解しにくい登攀だけに、選ばれた事はとてもうれしいです。

二つの賞とも賞金が出るので退院したら中古車でも買おうかと考えてます。妙子の指がさらに短くなるので今の車ではハンドルが重くパワーステの車が必要だからです。
退院後については二人でいろいろ計画中です。まず我家がある奥多摩に帰っても寒いので、2ヶ月くらいは太陽さんさんの暖かい場所で毎日ウォーキングと温泉。5月は奥多摩に帰り山草つみ。6月は屋久島に行き、7月は南アルプスでものんびり縦走。8月はネパールに行きクライミング(これはジョーク)。9月は新しい家さがし……などなどです。
以上すべてが計画どおり行かないと思いますが、これからの人生も楽しくなりそうです。

エバニュー(注)
2/17に、山野井氏より電話にて以下の報告がありました。
2/22で退院となる事が決まりました。その後しばらくは通院が必要であるようです。

第7回植村直己冒険賞受賞の際の写真

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