中国は四川省から帰ってきました

2004年5月24日

中国のための練習として、2本のルートを単独で登って来ました。
1本目はミズガキは十一面岩のベルジェール。昔も登ったことのある10ピッチのルートです。単独登攀のシステムを復習しスピードを意識しながらの登りでした。
2本目は西伊豆は海金剛のスーパーレイン。オールフリーで登ろうと思ってましたが多くの場所で人工を使ってしまいました。時々現れる脆い岩に緊張もしましたが海風にあたりながらの気持ち良いクライミングでした。

2本を、登った感想としては、全身の持久力が元気な頃と比べ かなり落ちている事を痛感しました。手足をかばいながらの登りのために余計な神経を使っているのでしょう。登った翌日は本当にバテバテになってしまいました。中国では10日も連続で登らなくてはならないのです。もっと大胆な動きが出来るようになりたいです。

しかしゲレンデのようなルートとは言え、久しぶりの単独登攀で以前には、頻繁に経験していた感覚を再び体験できました。出発前のあの物悲しい気持ち。挑戦への意味を無理やりにでも見出そうとする試み。一人だと言う恐怖と開放感などなど。また今回は、「せっかく生き残れたのに、またあの世界に戻るのか」と言う気持ちまでが、加わり今まで以上に複雑でした。

実際、中国のビックウォールの事を考えると期待感の中にわずかながら怖さが現れている事も事実です。
出発まで2ヶ月ちょっとですが、挑戦する資格のある体調では現時点ではありません。他人事の様ですが、どこまで後2ヶ月で引き上げられるか見物です。

話しは変わりますが水槽の中で冬眠していたクワガタが起き出しました。クワガタ用のゼリーを食べ始めました(時期的にまだ早いのでは)毎日、15分ほど眺めています。ちなみに、巨大ムカデまでもが出没しはじめてしまいました。しばらくは緊張の日々です。それでは・・・

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