山の案内人

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富士山に登ろう!NO.2

はや5月になりましたね! あっという間にGWも終わり、夏の陽気の日々。 山の木々も鮮やかな新緑が萌え、最幸の季節ですね。 ツツジ、ハナミズキ、色とりどりの山野草も、降り注ぐ太陽の光を浴びて、 元気いっぱいに咲いています。 なんかスイッチ入った感じで、そわそわむずむずしませんか? ところで、富士山に登ってみようかなって思っていたけれど、 まだ登ったことのないそこのあなた! ぜひ今年こそはチャレンジしてみませんか? 富士登山の魅力は、なんと言っても半端ない達成感。 だいたい普通、往復10時間以上歩き通さなければなりません。 そんな経験、なかなかできませんよね。 ほんで次の魅力は、感動のご来光! 神秘的で荘厳な、身も心も洗われる貴重な体験ですよ。 それに、雄大な景色、美しい夜景、見たこともない降ってくるような満天の星。 心に残る感動体験がそこにあります。 ぼけーっとしてるのもシアワセな時間ではあるけれど あんましぼーっとしてたらモッタイナイなあー! けっこう大変なチャレンジかもしれないけれど、 しんどい中でしか、感じられない大切な何かに出会うこと間違いなし。 限りある時間をたいせつに、 くじけずに富士山に向かっていただきたいと思っています。 しかし、しかし、しかし、富士山に登るのはケッコウ難しいのです。 富士登山の登頂率は一般的に約7割から6割と言われています。 なぜゆえに3割以上半分弱の方が途中であきらめるのかというと、 準備が不足しているからだと思っています。 登山に限らずすべてにおいて大切なのは、準備!準備!準備!ではないでしょうか? いつ、誰と、どこから、どんなプランで、登るのか? どんな装備を揃えて、どんなトレーニングをしてから登るのか? この夏に登るつもりならば、もうそろそろ準備に取り掛かるタイミングです。 ぜひこのブログも参考にしながら、準備を始めてください! まずいつがいいのか? 7月1日に山開きします(静岡県は10日)が、まだ梅雨の時期。 おすすめではありません。 梅雨があけてからにしても遅くありません。 なんせ、山頂には雪が残っていて、最高気温も10℃にも満たず、まだまだ寒いですよ。 『梅雨明け10日』 梅雨明けしたら10日くらいは安定した夏空がつづくっていう言い伝え、聞いたことあると思います。 最近は梅雨が早く明けたあとの戻り梅雨なんてことも多く、当てはまらないこともありますが、、、。 今年の梅雨明け予想は平年並みの7月21日と発表されています。 ということで、一番のオススメは7月後半から8月初旬ですね。 8月も後半になると、空気の透明度が増してきて、 早朝、スカイツリーが肉眼で見えるのもこの時期です。 初めて見えた時の嬉しさは忘れられません。 真ん中のちょっと右に、うっすらと。見えますか? ただ、山頂の最低気温は氷点下になってくるので、寒いこと、 また日の出が遅く、日の入りが早いということを、忘れないでください。 つづく PS. GW中、北アルプスを中心に痛ましい遭難が相次ぎました。 誠に残念です。 遭難された方の早い救出と、お亡くなりになられた方のご冥福を 心からお祈りしています。 登山には、日本を元気で健康にする力がある    マウンテンプロジェクト 山岳ガイド 千崎 英隆